テイラー・ライト(AUS)が6度のWCTチャンピオンを誇るステファニー・ギルモア(AUS)を破りシーズン4勝目を飾った。
この勝利によってテイラーは年間ランキングのトップを維持し2位のライバル、コートニー・コンローグ(USA)を7000ポイント以上も大きく引き離しワールドタイトルをぐっと手元に引き寄せた。この試合でライトはローラ・エネバー(AUS)をクォーターファイナルで、サージ・エリクソン(USA)をセミファイナルでそれぞれ破りファイナルへと進出した。テイラーのCT勝利は通算で9回目となった。
「昨年からここに来るまではちょっとした旅路だったわ、今年はいろいろ変化があったの」とライト「いろいろな要素が一つになった感じ、それってかなり素敵なのよ。ステフ(ギルモア)に勝つためには良い波を選ばなければならなかった。尊敬していた人と戦うことはすばらしいと思う。だって彼女はいまも私にとってアイドルの一人で刺激を受けていたから」
私はつねに努力を続けているし、チームはたぶん世界でベスト。次のイベントが楽しみだけどゲームプランをもっと練るつもり。テイラー・ライト
ファイナルのこの2人が同じ組み合わせで戦うのは19回目。ライトはギルモアに8度目の勝利を飾った。ライトはファイナルの開始早々にエクセレントな8.50と6.37を叩き出した。
一方、6度の世界タイトルを誇るギルモアはグラブレールを使った新しい技で応戦したがハイスコアを出すには至らなかった。試合の後半になってギルモアは6.00を出したが、それでも逆転には8.87が必要だった。そして残り時間2分になって最後のセットが二人にやってきた。ギルモアは9.13というほぼパーフェクトなスコアを出したが、しかしライトは6.37を更新する8.63を出していたために逆転には至らなかった。
「私は今年、全てのヒートに勝ち全てのファイナルに勝つという目標を掲げているんです。次のイベントでも同じ目標を掲げて臨むつもりです」とライトは続けた。「私はつねに努力を続けているし、チームはたぶん世界でベスト。次のイベントが楽しみだけどゲームプランをもっと練るつもり」
「ワールドタイトルへ必要なことは、私の決断だけだったと思う」ライトは言う「そう決断したときから私は全てをやり遂げることにした。どうすればいいか、そしてまだ私が知らなかったことを学んだ。ワールドタイトルレースに挑む前はなぜか変な気持ちだった。でも今は居心地もいいし自信もある。もう流れに乗っているから気分も良い。私の背中に一杯ラブが乗っているって感じね」