2015年4月9日 ベルズビーチでRIPCURL PROの決勝が行われ、2013年度のベルズ覇者Adriano de Souza (BRA) と2014年の覇者Mick Fanning (AUS) が対決し、見事リップカールプロライダーのMick Fanning (AUS) が僅差で優勝し2連覇を達成しました。
2人のベルズチャンピオン同士の戦いとなった第54回大会のファイナル。ファニングが4度目の勝利を収めるとケリー•スレーター(USA)とマーク•リチャーズ(AUS)らに優勝回数が並ぶという偉業を成し遂げることになっていた。ミックは2001年にワイルドカードで出場し初優勝、そして2012年と2014年にもここベルズで勝っている。これは3度の世界チャンピオンに輝きCTで通算20勝を誇ったアンディ•アイアン(HAW)とベルズでの優勝回数に並んでいた。
CTの歴史において初のタイブレークというファイナルを制したミック•ファニングは2戦目にしてゴールドリーダージャーシーを手に入れ次のマーガレットリバーに臨む、つまり彼は4度目の世界タイトル街道を歩きはじめた。ミックとデスーザはこれまでにCTで10回対戦し、ミックが7勝している。(ベルズでも3回対戦)今回のファイナルではまずデスーザが最初にポイントを稼ぎ、無得点のミック•ファニングにプレッシャーをかけた。そしてミックも待ち続けた波にテイクオフするが痛恨のワイプアウト、その隙に乗じたデスーザはさらに波に乗ってビックターンを披露し7.50を稼ぎ合計で13.83となった。
しかしファニングも逆襲に出る。驚きのレイバックからクリーンなレールターンを駆使し8.17という高得点を叩き出す。そして残り時間10分のところで再び波に乗ると7.10を稼いでトップに立つ。
過去にブラジリアンでただ1人ベルズの鐘を鳴らした男デスーザは、スムースでシームレスなサーフィンを繰り広げて再び逆転かと思わせたが、なんと逆点に0.01足らず7.77、合計15.27でミックと同点となってタイムアップ。タイブレークではハイスコアを叩き出した選手が勝利となり8.17のファニングが勝利者となった。デスーザは最後まで勝利をあきらめなかったが2位となり8000ポイントをゲット、ランキングで3位となった。
「ファイナルでタイになるなんて初めてのことで信じられないよ」「エイドリアノは強敵だ。彼はヒートで常に全力を出し切って戦うんだ」
「パドルアウトする度にベストを尽くすと心に言い聞かせるんだ。ベストを尽くすことができれば結果がどうあろうとも後悔は無いのさ」とファニング。
今後のミックに期待がかかります。