2016年3月16日カリフォルニア・コスタメサ:マット・ウィルキンソンとテイラー・ライトが昨日、WSLシーズンの初戦で自国オーストラリアに勝利をもたらした。
ゴールドコーストで行われているクイックシルバー・プロとロキシー・プロは各12名の選手が勝ち上がってきた。曇り空とはいえ、スナッパーロックスのクリーンな3-5フィートの波はファイナルを行うには十分なコンデション。
マット・ウィルキンソンは初戦からエキサイティングなパーフォーマンスを繰り広げていた。まるで首輪を外した犬が大暴れするように、彼はバラエティーのあるマニューバーを駆使してトップシードの選手を打ち負かした。勢いのあるバックハンドは止まることを知らずクォーターファイナルではWSL世界チャンピオンのエイドリアノ・デスーザを打ち下した。セミファイナルではディフィンディングチャンピオンのフィリーペ・トレードをそしてファイナルではコロへ・アンディーノを破って優勝を勝ち取った。ファイナルのスタートとともにウィルコはバックハンドを爆発させ早々と8.60をたたき出した。そしてファイナルの終了が秒刻みのなかで大声援を受けて5.60というスコアを出す。その結果14.20となりアンディーノの13.66を上回るスコアを記録した。
「今年はクオリファイシリーズで勝っていたのだけど、この試合でも勝つなんて驚きだよ。試合前は勝てたら良いな、くらいにしか思っていなかったからね」とウィルキンソン。「エイドリアーノには負け続けていたからね。でも自分のスコアだけに集中していたら気持ちが燃えだしたんだ。海が味方してくれているような気分になったよ。大きなプレッシャーを感じながらも良いサーフィンができた。この試合は良い波は期待できないと分かっていたし。ファイナルでは最初の波で二つの良いセクションを抜けられたんだ。勝ててマジうれしいね」
「今年の目標はトップ10位以上だった。もうじき30才だからなあ、なんてここ数年思っていたんだけど今年はすごいスタートが切れたよ」とウィルコ「サーフィンが成熟したフィーリングがあるんだよ。試合でも普段でもね。この調子を維持してタイトルを目指したいね」
ゴールドコーストでの勝利はこの27才の選手にとって初めてのチャンピオンシップツアーの勝利となった。次のベルズビーチで行われるリップカールプロではもちろん彼が黄色のリーダージャーシーを身につけて戦う。
ウイメンズのセミファイナル第一ヒート、テイラー・ライトは3度の世界チャンピオンになったハワイのカリッサ・ムーアと対戦した。テイラーはトレードマークでもあるストロングカーブのカットバックを織り交ぜて5.6と8.50という高得点でファイナルに進んだ。そしてファイナルで対戦したコートニー・コンローグを相手にしてもテイラーの説得力のあるサーフィンは衰えず合計14.67に対してコートニーは10.94。「ここ数ヶ月、自分のなかで不思議なことが起こったみたい。なんでもクリアーにシンプルに感じることができるのよ。だからここに来て勝利を手にするだけって気持ちが固まっていた。だからあとはワールドタイトルに向かって挑戦していくだけなのよ」「私はステファニーやカリッサ、コートニーそして選手全員と対戦したいの、だって彼女たちはベストだから。私は私のやり方で彼女たちと戦いたい。絶対信じたやり方で勝てると思ってきていた。だから「よし、思ったとおりだ、あとはやるだけ」今はそんな気持ち」「マイクロ(グレン・ホール)にはありがとうと言いたい、いつも傍にいて助けてくれたから。そしてもちろんリップカールや応援に来てくれた人たちにも感謝したい、それはもう言葉では言い表せないくらいの気持ち」新しいコーチとともにテイラーの2016ワールドタイトルへの道は素晴らしいスタートを切ることができた。もちろん彼女もベルズビーチのリップカールプロでは黄色のリーダージャーシーを身に付けて戦いに挑むことになる。