世界ランキング一位おめでとう!
アウターノウン・フィージープロでマット・ウィルキンソンがルーキーのコナー・オレアリーを退けた戦いは今シーズンもっとも華やかで見応えのあるファイナルの一つとなった。
6-8フィートの波が押し寄せたクラウドブレイクのファイナルはまさにトロピカルパラダイスと呼ぶにふさわしい天気に恵まれた。その輝く太陽の下でのサーファーたちの美しい技。そして戦いはドラマチックな結末を迎えた。
「素晴らしい一週間となったね」と海から上がったウィルキンソンは、ファイナル終了のサイレンが鳴った直後のインタビューで、興奮を抑えられないように答えた。
「凄い波から始まった試合がしばらくレイディ(順延)となったんだ。ここはレイディには最高なんだよ、オージーたちはみんなナモツに滞在していていい時間を楽しむことができた。それでこの結果だろう!幸せだよ!」
まさに彼の言うとおりの結果だ。この試合が始まる前、ランキング5位だったウィルキンソンは1位だったジョン・フローレンスとは8000ポイントの差が開いていて、1試合だけで追い越すことは不可能のような状況だった。だが、ジョンが早々にヒートで負けて13位に沈んでしまい、ウィルキンソンはそのチャンスを見逃さなかった。
試合が進むにつれて彼の存在感が輝きはじめ、クロウドブレイクで勝つ準備が整いはじめた。そしてコーチのグレン・マイクロ・ホールのアドバイスが彼を助けたのは言うまでもない。
「もうイエロージャージーのことは忘れかけていたけど、再びそれを手にした時の瞬間は感激したね。「イエロージャージーを逃したね」って多くの人から言われてきたけど、ついに取り戻すことができたよ」
ウィルキンソンはこの試合でファイナルに進出するまでタフな戦いをしいられてきた。ファイナルの対戦相手となったコナー・オレアリーは試合の序盤ではジョエル・パーキンソンや11x世界チャンピオンのケリー・スレーターを退けるという快進撃を続けてきて、ファイナルではウィルキンソンになかなか空きを与えなかった。
死闘を繰り広げる二人。順位は両者が波に乗るたびに入れ替わった。そしてファイナルが終了する数分前になってもウィルキンソンかわずかなリードを保てるかどうかわからなかったが、次のセットはついに現れることはなく終了のホーンが鳴った。
「さて、勝利のビールだ」とウィルキンソンは目を輝かせて笑った。「フィージープロに勝ったんだから、それ以外にやることって何がある?」
ウィルコ優勝おめでとう!心ゆくまでイエロージャージーの感触とビールを楽しんでくれ!