2018年ワールド・タイトルレースが後半戦に入り、2014年の世界チャンプ、ガブリエル・メディナが総合ランキング2位に躍り出た。
ガブリエル・メディナがタヒチで今シーズン初勝利を達成。3~5フィートのタヒチ・プロ・チョープーでメディナは勝利の雄叫びを上げた。ファイナルでは同チームのオーウェン・ライトと対戦。ファイナル終了寸前にヒート中最高のバレルを決めて逆転し勝利した。タヒチでの彼の勝利は2014年以来二度目で、その年ブラジル人として初めての世界チャンピオンに輝いている。
「なんだか正しい場所へ導かれたような気分なんだ。だからこの瞬間を感謝の気持ちで喜びたいし、次のイベントへ心を新たにしたい」ガブリエル・メディナ
「再びここで勝つことができてうれしいけど、それよりもまず神に感謝したい」とファイナルが終わってまだびしょ濡れの髪のまま、ガブリエルはそうコメントした。
「タヒチに来て練習をたくさんして、勝つための準備はできていた。タヒチが好きだ。すばらしいファイナルだった。以前ここで勝ったことがある。2位は2回。そして再び勝つことができた。
すばらしい家族と一緒なんだ。この勝利でワールドタイトルのことを考えることになった。不可能ではないからね。後半戦に向けてベストを維持できるようにがんばりたい」
この勝利でガブリエルはランキングを3位から2位としトップを走るフェリペ・トレードとの差をグッと縮めることになった。ガブリエルにとって本当の世界タイトルレースがスタートしたといえるだろう。
「僕はただ祈っていた。神様もう一つもう一つお与えくださいと願った。オーウェンは最初の波(終了間際のセット)に行かなくちゃならなかった。もし彼が行かなければ僕が行った」とガブリエルは続けた。「いまは本当に幸せな気分だ。でもオーウェンは僕が昨年味わった気分だと思う。昨年の僕は最悪だった。でもそれがコンペティションだし、だからこそ僕はコンペティションが好きなんだ。なんだか正しい場所へ導かれたような気分なんだ。だからこの瞬間を感謝の気持ちで喜びたいし、次のイベントへ向けて心を新たにしたい」
ファイナルに勝ち上がったオーウェン・ライトはタヒチで過去最高の結果を残すことができただけでなく、今シーズン最高の成績でもある。彼は強敵であるフェリーぺ・トレードをセミファイナルで退け、またクォーターファイナルでは好調のウェイド・カーマイケルも破った。ファイナルまでは決して安易な戦いではなかったが、彼はその困難な道を乗り越えてファイナルへと進むことができた。この試合の前、ランキング11位だったオーウェンはこの試合が終わって6位へとジャンプアップした。
「グラビーに負けたことは手痛いけれど、でもファイナルで久しぶりに戦えたことはうれしい」とオーウェン。「2位になったことは大きな損失だと今は思う。でもすばらしい一週間だったよ。全ては最後の数分間に集約された。最後に選択を誤った。でもやれることはやったという気持ちだ。グラビーの勝利を祝福したい。昨年ジュリアン・ウィルソンからの敗北からリベンジを果たしたと思う。おめでとうガブリエル!」
2018年タヒチ・プロ・チョープー優勝のガブリエル・メディナと準優勝のオーウェン・ライトへ心から祝福を送りたい。混沌としてきたワールドタイトルレースの行方。そして#VaiMedinaをお忘れなく。