パイプマスターズでガブリエル・メディナがジュリアン・ウィルソンを下して2度目のWSL世界チャンピオンに。
ハワイオアフ島ノースショアーのパイプラインでガブリエル・メディナが2度目となる世界チャンピオンを達成した。この日はパイプラインマスターズのファイナルが開催され、8-10フィートのパーフェクトコンデションのなか、すでにランキング1位だったメディナは世界タイトルだけでなくプライドを賭けてパイプラインマスターズの勝利も手にすることができた。
『今はすごく幸せだよ。どう表現していいかわからない。これまでやってきたハードワーク、そして家族、すべてをこのタイトルのために捧げてきた。それが報われた』ガブリエル・メディナ
『今はすごく幸せだよ。どう表現していいかわからない。これまでやってきたハードワーク、そして家族、すべてをこのタイトルのために捧げてきた。それが報われた』と語る彼の額に一筋の涙がこぼれた。「今日のパイプラインは波がすごく良くなった。それが驚きだった」パイプマスターズが始まったとき、ランキングトップだったガブリエルの背後にはジュリアン・ウィルソンとフェリペ・トレードという強敵が背後に控えていて油断のならない状況だった。世界タイトルの行方は彼しだいだった。もしファイナルに進めば世界タイトルを手にできた。しかし彼が早々と敗退しジュリアンかフェリペがファイナルに残るか試合で勝利すればガブリエルはタイトルを逃すという状況だった。だが今日のパイプラインはガブリエルに風が吹いた。世界でも最もヘビーな波として知られるパイプラインで、彼はファイナルヒートまで順調に駒を進めた。ヘビーなバレルや進化したエアーを次々に決め、エクセレントなスコアを全てのヒートで叩き出し、チャンスは全て逃さなかった。
「なにをしなければならないか分かっていた。自分の結果しだいでタイトルはもう手中にある・・・」
「なにをしなければならないか分かっていた。自分の結果しだいでタイトルはもう手中にある・・・」とガブリエル。「試合中良いフィーリングを保てた。サーフィンをたくさんして良い時間を過ごすことができた。リラックスもしていて準備万端だった。タイトルを迎える用意はできていたんだ」ガブリエル・メディナが最初の世界チャンピオンに成ったのは2014年。彼が20歳のときで、ブラジリアンサーフィンが台頭する大きなきっかけとなった。彼はブラジル人として初の世界チャンピオンで、ブラジル人のサーファーがこのスポーツで最高の地位に就くことができることを自ら証明した。しかも2度目の世界タイトルは有名なパイプラインでの勝利という完璧なフィナーレで達成することになった。これは彼の存在がサーフィンの伝説となり、かつ世界最強のコンペティターとなったことを世界に知らしめることになる。世界タイトルを狙うことができるほんのわずかなエリートサーファーの中で、彼は2度のタイトルを手にするという偉業を成し遂げたのだ。おめでとう2018年のパイプマスターで世界チャンピオン、そして2度目の世界王座に就くことになったガブリエル・メディナ!